バイエルン人の祖先

 

バイエルン人の祖先は大きく分けて、ケルト、ローマそれにゲルマンです。先住民は ケルト人で前15年にローマの支配が確立するまでバイエルンはケルトの世界でした。 ケルトは強力な国家を持たなかったので、強大国家ローマにあっけなく支配されることになりましたが、逆に滅ぼされることもなく、一緒に住んでいました。至 る所にケ ルトの地名、川や山の名前が残っているのが一つの証拠です。ミュンヘンからランツフートを通って流れる川イーザル(「イ」にアクセントがあります)もケル トの名前です。ただ時間と共に、言語 も風習もローマのものになったのは致し方のないことです。次第に北からからゲルマ ンの圧力が高まり、ドーナウ川が境界線となりました。ローマの支配は北はアウクスブ ルクを首都とするレティアI、もう一つは現在はスイスのクア(Chur)を首都とする レティアIIとして行われました。後ろに-ingの付くのはローマ人の付けた名前で前の部分は支配者の名前ということです。ミュンヘンの周りには特に多く 残っています。後480年ローマの役人が引き上げてゲルマンの支配となりました。 そんなわけでバイエルンの人にはケルト、ローマ、ゲルマンの三つの血が流れている 訳です。当地でなにか北ドイツと違った雰囲気を感じるのは、ただ地方都市というだけでなく、こうした民族の血と伝統、風習がどこかにまだ生きているのかも 知れません。また後にナポレオンがバイエルンを同盟軍に組込みました。フランス兵はバイエルン女性に大変人気があったのでフランスの血も混じることになり ました。                    (ホームに戻る)